2011年7月21日木曜日

8.6ヒロシマ大行動、関連行事に参加、発言、報告をされるイラクの状況について

セイブ・ザ・チルドレン 大江厚子






右がフサームさん




イラクは今もって厳しい状況にあります。

劣化ウラン弾による放射線の被害(被曝)
  • 1991年300トン2003年以降1000トン以上がイラクの地に攻撃の砲弾として使用される。
  • ガン、白血病(特に15歳までの子どもに被害が顕著)
  • 先天性形成不全の子ども増加
  • 劣化ウラン弾の材料であるウラン238の半減期は45億年
  • 汚染地域の線量の測定も進んでいない。除染はほぼ不可能。
  • 劣化ウラン弾の原料は、核兵器、原発の燃料を作る際に出る核爆発しないウラン238、しかし放射線は出す。(値段はタダ、莫大な量 がある、砲弾としては優れている、他国の次世代に影響を与えることが出来る。)
  • 日本の核のごみも使用されているかもしれない。

イラクからの出入国の困難さ

イラクには日本大使館がないためヨルダンの日本大使館でビザの発給をうけなければならないのでイラク→ヨルダン→ドバイ→日本というルートを取らなければ日本に来れない。しかもヨルダンで取ったビザの有効期限が三日しかないので日本滞在中にビザの有効期限が切れる。帰国するときは日本にあるイラク大使館でビザを取ることになる。旅行会社ではイラクのビザは書類が複雑だという理由で
扱わない。しかし帰路の飛行機便の時間の問題で一日飛行場で待つ必要がある(そうしないと別にヨルダンのビザが必要)等の困難があるので帰路のルートは現在検討中。日本から海外に行くように簡単には行けない状況です。この困難にも関わらずフサームさんは8.6ヒロシマ大行動のためにだけ来日されます。8.6で団結を固めようではありませんか。

私の中では3月11日以降ヒロシマとフクシマが常に一体のものとしてあります。特にフクシマで今心配されていることはそのまますべて、それ以上にイラクのこの10年の苦しみそのものです。

また、侵略し、侵略に加担した側は、世界中を自由に回ることができ、侵略された側は多くの制限がかかり、あるときは時間を浪費し耐えてようやく海外に出国できるという理不尽が今もって(これまで以上に)あります。

こうした現状を実行委員で共有して当日に臨みたいと考えます。


(2011.07.20 8.6ヒロシマ大行動実行委員会にて)

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