2011年7月19日火曜日

「世界平和 」広島市立小学校6年 作文


「6.11 100万人アクションinヒロシマ」でけいこの里(keikonosato)さんが朗読されたお孫さんの作文を掲載します。

ぼくが、お墓参りに行ったとき、必ず目にするものがあります。それは、ぼくの親せきのおじさんの名前です。「○○○さん」そして、そのとなりには、「昭和二十年八月六日」と書いてあります。

○○さんは、兵隊としてお国のためとがんばっていたそうですが、あの原ばくが落とされた日に、原ばくの被害を受けて、亡くなってしまったそうです。ぼくはその話しを聞いて、「戦争はなんてこわいんだろう。」「なんで人が次々と死んでしまわなければならないんだろう。」と思いました。

原ばくが落とされた、八月六日。その以前から、戦争は続いていましたが、いつも通りに過ごしていたあの日、突然大きなばく弾、「原子ばく弾」が落とされて、人々は苦しんだのです。ひどいやけどをおって、皮膚がはがれた人がたくさんいました。ぼくはそれを思うと、なんだか悲しい思いや怖い思いなどがこみあげてきます。そして、ボロボロになった三輪車や、こげた弁当箱などの写真を見たら、さらに心がしめつけられてしまいました。ぼくたちが、このようなことは、もう二度とおこらないようにしていきたいと強く思いました。

今、福島第一原発で放射能流出という、とても大変な事件がおきています。ぼくは、放射能の苦しみを知っている広島だからこそ、支援を、積極的に行うべきだと思います。そして、放射能などのおそろしさを日本中、いや世界中に知ってもらいたいです。

ぼくたちは、一人一人がみな大切な存在です。だれ一人、大切にされない人なんか絶対いない社会と環境をつくっていきたいです。そんな社会がすばらしいと思います。

世界中の人たちが一つになって、一人一人が、「平和な世界がいい。」「争いなていやだ。」「平和な国が大好き。」と思ってほしいのです。ぼくたち広島の子供は、お父さん・お母さんや、おじいちゃん・おばあちゃんたちに、原ばくのおそろしさや、戦争の悲しさを聞いて、次の世代、そのまた次の世代へと伝えていく重要な役目があります。ぼくたちは、その役目を十分に果たしていかなけらばならないと思います。今でも、戦争が続いている国や地域がたくさんあります。ぼくたちは、世界にもその役目を伝えなけらばなりません。世界中の人たちが幸せになってくれたらいいと思います。みんなが明るく笑顔になれるような、そんな平和な世界をつくりあげていきたいです。

平和という言葉の「平」の字には、普通・普段という意味があります。「和」という字は、和むとも読みます。普通に和める環境と、豊かに過ごせる生活と、未来を築いていきたです。

みんなの思いが一つになれば、必ず平和につながります。外国で言葉が通じなくても、気持ちが伝われば、きっとみんなが、幸せになるでしょう。ぼくは信じています。世界平和が必ずいつか実現することを。

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